所詮、キレイゴト
先日、腹心の友のお父様が亡くなられて
それまでよりもかなり突っ込んだ
親が旅立ちを迎えることに対する
心理的な面よりもむしろ
娘の立場ってさーという会話をしていた。
続けて私の叔父が亡くなったのだけど
最後まで実労働で頑張ってくれた
同世代のお嫁さんと、思わぬ形で仲良くなり
身内意識を超えて、一人の女性として
これからどうする?みたいな会話をしている。
なんだか殺伐としてるなーと思い
地元の同級生に連絡したら
長く勤めていた職場から
ランクアップのお話をいただきながらも
惜しまれつつ、一旦完全に退職する決断をしたという。
そこには理由があって
前職を活かして勉強をして更に専門性を高めて
新たな仕事に就こうという思いがあったから。
ただ、このことをご主人に話した所
待ったがかかったそうで
ご主人には結婚式の二次会でお目にかかったけれど
付き合いの長い彼女の口から
初めてご主人のお人柄について言葉が溢れ出た。
三者三様の背景、環境、個人の価値観を聞いて
少なからず今の自分はどうなんだ?と考え
三人に思いを馳せるのだけれど
そんな自分がどんだけおめでたいんだと
突きつけられる出来事がある。
もうすぐ1ヵ月が経過しようとしている
流行り病による子供の自宅待機状態だ。
私には子供がいない。
テレビでは毎日子供の姿が放送されているし
私は快適な静かなマンションに住んでいるけど
最近は、すぐ右脇にある窓越しの廊下を
男の子が意味不明の奇声を発しながら
往復ダッシュしているのに遭遇すると、さすがにビビる。
極めつけはやっぱりここでも「食」
我が家は主人と二人家族。
故に買いだめにそこまで危機感が無い。
ハイパー専業主婦の知恵袋を駆使して
さらに新しい知恵を編み出したりした日にゃ
ガッツポーズなのだけど
現実問題、学校が休校となり
いきなり食べ盛り、育ち盛りの子供ちゃんが
3人くらい突然家にいたら
異常な状態になるのは当然のことだろう。
災害時にあたって、行動の心構えや長期保存可能な
食料を備えることはできていても
突然毎日が日曜日状態になったら
ご飯作りを担当している家庭の誰かは
キーっとなるだろう。
主婦の知恵袋うんぬん言って
ガッツポーズしている様など目にされたら
グーパンチで殴られても仕方ないだろうから
ガッツポーズを人前で晒さないことには
気をつけられる。
でも。
毎日テレビで姿を見て
毎日男の子の奇声にビビっているにも関わらず
私は、子供がいる「お母さん」を忘れてしまう。
腹心の友、お嫁さん、地元の同級生は
自分の心に課題を抱えつつ
普段ならその隙間を狙って自分と向き合う時間に
テレビがついてて「コロナコロナ」
聞きたくなくても聞こえてきて
子供ちゃんが川の字でゴロゴロしている
景色が広がっている只中で
かなりディープなことを考えている。
私は彼女たちに、ついうっかり
アドバイスめいたことを口にしていたのを思い出すだけで
今のご時世を忘れている自分に呆れ
現実問題の無い私は何様なんだよと恥じ
どれだけ想像力をたくましくしようとも
現在の私にはその「現実問題」が無い
のが現実だと、やっとここで思い出せる。
「イイじゃん、アンタには子供がいなくて」
腹心の友、お嫁さん、同級生の友達が
思ってても私に言葉を発しないお人柄なのが
何よりの幸いだと、思ってしまうのは
やっぱキレイゴトだよな、と毎日痛感している。












